2012年12月10日
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感想・映画「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」【ネタバレ注意】

Written By: トーノZERO連絡先

「あまり積極的に見たいとも思わなかったのだが、見てきた」

「なぜ見たの?」

「一応ライダーの映画なので」

「結果は?」

「いろいろな意味で凄かったという感想を見かけて見に行ったが、いろいろな意味で凄かった」

「は?」

「だから、期待しないで行ったけど、凄く良かったよ。良い映画だ」

ネタバレ注意で詳細に行くよ §

「念のために空白行を入れるぞ」

「生身のアクションが多いのはいいね」

「そこかっ」

「変身前のアクションはいいぞ。ポワトリンとか、パンツ見せまくりで」

「ひ~」

「この映画、実はフォーゼの映画とは言いにくい」

「なぜ?」

「確かに登場人物はかなり共通しているのだが、実は主人公が教師になっている教師の成長物語なのだ。だから、話がだれない。どこかで見た話の繰り返しになっていない」

「なるほど」

「この映画、実はポワトリンの映画とは言いにくい」

「なぜ?」

「ポワトリン本人というより、子供の頃に見たポワトリンを気取った別の誰かの夢だからだ」

「なるほど」

「あと、ナデシコはいいね。特に変身前のアクションは可愛いよ」

「ひ~」

「4人の少年少女、5年後に置き去りにして出番が無いと思ったら実は出番があったのだよ」

「全体の構成に筋が通っているわけだね」

「ポワトリンの正体も凄かった」

「ひ~」

「実は途中でストーリーが追いきれなかった。いつの間にかフォーゼが変な指輪持ってるし。でもそうじゃなかった。追い切れていないのでは無く、最後に指輪の由来が明らかになる仕掛けだった」

「構成が上手いのだね」

「実はこの映画、過去に行くことにより、結果編が先に流れてあとから原因編が流れる構成なのだ」

「へー」

「あとさ。最後のアクション。現実世界からスタートして徐々に変な世界に入っていき、最後に装甲車がザイダベック号に変形してしまった。あれは凄いね」

「そんなに?」

「当初、ザイダベック号が出てきたらそれで許して帰ってこようと思ったけど、十分にザイダベック号抜きでも良い映画だった。しかもザイダベック号も出てきた。しかもザイダベック号は思った以上に迫力があった。文句は無い」

「ひ~」

オカマの夢 §

「この映画は結局オカマの夢だな」

「どこが?」

「第1部は男の裸で終わり、第2部は夢の中ではオカマも美少女になってパンチラ見せまくりのバレエ風アクションが可能なのだ」

「ひ~」

「逆にいえば、なぜパンツ見せまくりのアクションが可能なのか。それはオカマだからだ」

「ひ~」

オレの夢 §

「幽霊船が最初から出ていれば、これがザイダベック号になるのだろうと分かってしまう。しかし、ザイダベック号の本質は意外なものがザイダベック号になることであって、元が幽霊船では無いことは問題では無いのだろう。その方が驚ける」

「ならこれでいいの?」

「自分は納得した」

結節点ライダー §

「実は数年に1回、作品間の結節点になるライダーが出てくる感じだ。ディケイド、電王がそれにあたるが、フォーゼも同じだと気づいた」

「なぜ?」

「ともかくフォーゼは友達を作る。だから、フォーゼはオーズともウィザードとも友達なので、彼を中心に世界が回る。だからこそ、明日のパンツを持った男が助けに来られる」

「女を助けにくるのに明日のパンツを女に持たせるのか?」

「それが世界観だ(笑)」

サーガになった §

「ライダーの映画は完全にサーガになった気がするな」

「というと?」

「XVIIから話を聞いてナデシコが地球に戻ってくる……というのは、完全に複数の映画間のストーリーが連鎖している」

「それで?」

「だからさ。友達だからという理由でオーズが助けに来られる」

「サーガになるとどうなるの?」

「作品が単体で独立しない面が出てくる。1つ1つの映画は独立しているが、はみ出す部分が出てくる。そこを追いかけようと思うと、実は全てのライダー映画を見ていく必要がある」

「ライダー映画皆勤賞には意味があるわけだね」

「でもどんどん忘れちゃうので、けっこう情報量が増えると大変」

オマケ §

「というわけで、やっぱりナデシコ可愛いよな、特に変身前。あれでアクションしてくれるのだから、素敵じゃないか。やはりフォーゼのヒロインはナデシコしかいないだろう」

「うっぷす」

オマケ2 §

「若い頃はデーモン閣下の(聖飢魔IIの)CDをけっこう買ったぞ」

「ひ~」

オマケIII §

「最後にワンカットだけXVIIが出てきたよね。あれ、XVIIだよね」

「嬉しそうに言うな」

「だってワンセブンは気になる存在だったんだもん」